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採用担当者必見!農業分野の特定技能外国人労働者をサポートするためのポイント

 

はじめに

日本の農業分野で外国人労働者を採用する企業が増えてきています。本記事では、農業分野で働く特定技能外国人の現状について詳しく解説し、受け入れ成功のポイントと「農業特定技能協議会」への加入手順をお伝えします。

1:特定技能ビザの概要と農業分野の現状

特定技能ビザは、即戦力となる外国人労働者を対象とし、農業分野では畑作・果樹作業や畜産業務などが求められます。近年、農業分野の外国人労働者が増加しており、適切な受け入れが求められています。(農業分野では、2022年時点で約4万3500人の外国人労働者が働いており、過去5年間で1.6倍に増加)

2:農業分野での特定技能ビザの仕事内容

特定技能ビザの農業分野では、「耕種農業」と「畜産農業」の2つの業種があります。

耕種農業では、施設園芸作業や畑作・野菜作業、果樹作業など、栽培管理を含む業務が求められます。畜産農業では、養豚、養鶏、酪農などの飼育管理業務が必要です。また、日本人が通常従事する関連業務(農畜産物の製造・加工、運搬、販売の作業や、冬場の除雪作業等)も付随的に行うことができます。

3:特定技能ビザの受け入れ条件と注意点

特定技能ビザの受け入れには、健康で日本語が話せる18歳以上の経験者が対象です。関連業務を専ら行わせることはできませんので、注意が必要です。

技能実習2号を良好に修了していることや、技能試験と日本語試験に合格していることが求められます。これらの条件を満たさないと、受け入れができません。

4:特定技能ビザの受け入れ条件

試験を受ける方法としては以下の4通りあります:

  1. 留学生から試験を受ける
  2. 技能実習2号からの移行
  3. 海外で技能評価試験・日本語試験を受ける
  4. 短期での来日で試験を受ける

5:受け入れの注意点

特定技能ビザを活用する際は、本来業務と関連性のある範囲内で業務を行わせることが重要です。専ら関連業務に従事させることはできませんので、注意が必要です。

6:現場に馴染めるよう受け入れ側ができること。

また、企業や地域の団体が積極的に外国人労働者のサポートを行うことで、彼らがより円滑に日本の社会に適応し、互いに理解し合える環境が整います。例えば、日本語教育の提供や異文化交流イベントの開催などが挙げられます。これにより、外国人労働者は日本での生活や仕事に対するストレスを軽減でき、より効果的に働くことができます。

地域や企業は、外国人労働者が持つ多様なスキルや経験を活かすことができるような機会を提供することも大切です。外国人労働者が自分たちの専門性や知識を活用し、地域社会や企業の発展に貢献できる場を用意することで、さらなる交流が生まれ、多文化共生を推進することができます。

外国人労働者のメンタルケアは、彼らが日本で働く上で非常に重要な要素です。適切なサポートや理解をもって彼らを受け入れることで、彼らが日本での仕事や生活を円滑に行えるだけでなく、地域社会としても、多様性を受け入れ、共存することができる環境が整うことでしょう。さまざまな文化を持つ人々が協力し合い、学び合うことで、より豊かな社会が創生されます。

7:農業特定技能協議会への加入ガイド=

農業分野で働く特定技能外国人を受け入れる際、重要な手続きの一つが「農業特定技能協議会」への加入です。この記事では、加入方法や注意点をわかりやすく解説していきます。

農業分野の特定技能外国人を受け入れる際には、加入手順を理解しておくことが重要です。

【1】農業特定技能協議会への加入タイミング

特定技能外国人を初めて受け入れる場合、受け入れから4ヶ月以内に農業特定技能協議会への加入が必要です。加入しないと、特定技能外国人の受け入れが認められませんので、注意が必要です。

【2】加入方法

加入は、専用のオンラインフォームから行えます。必要事項を記入し送信することで、手続きが完了します。受け入れ機関のみが加入対象です。登録支援機関の加入は不要です。

【3】農業特定技能協議会について

農業特定技能協議会は、特定技能外国人の受け入れ機関が加入する必要がある機関です。加入後は、協議会が行う活動に協力することが求められます。

加入証明書は、2回目以降の受け入れ時に必要となりますので、保管に注意してください。

【4】地域協議会との関係

農業特定技能協議会に加入すると、自動的に所在地を管轄する地域協議会の構成員にもなります。追加の加入申請は不要です。

【5】重要ポイントまとめ

・農業特定技能協議会への加入は受け入れから4ヶ月以内が目安です。期限を過ぎると、在留資格が取り消される可能性があります。

・加入費用は直接入会、間接入会で異なります。

・受け入れ機関だけが対象です。登録支援機関の加入は不要です。

・加入証明書は保存しておくことが重要です。

これらの手続きを理解し、適切に対応することで、特定技能外国人の受け入れが円滑に進みます。しっかりと手続きを行い、外国人労働者を迎え入れましょう。

まとめ

農業分野の特定技能外国人労働者の活躍が期待されている中、適切な受け入れが不可欠です。農業特定技能協議会への加入や受け入れ条件を把握し、円滑な受け入れを実現しましょう。

特定技能ビザを活用して農業分野で働く外国人労働者を効果的に受け入れることで、日本の農業業界の発展に寄与できることでしょう。

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