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外国人専門家の採用を成功させる鍵:技人国ビザのすべて

外国人専門家の採用を成功させる鍵:技人国ビザのすべて

外国人専門家の力を活用し、企業の競争力を高めたいと考える皆様へ。「技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国ビザ)」は、日本で活動する外国人専門家に発行される在留資格で、工学、法律、経済、社会学などの幅広い分野で活躍する人材を迎え入れるための重要なビザです。本記事では、技人国ビザの基本情報、取得条件、そして具体的な採用のポイントについて詳しく解説します。技人国ビザを理解し、優秀な外国人専門家をスムーズに採用するための一歩を踏み出しましょう。

技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国ビザ)とは

技人国ビザは、日本で活動する外国人専門家に対して発行される「技術・人文知識・国際業務」の在留資格です。本資格は、専門的な知識や技術を必要とする業務に従事するために設けられており、2015年の法改正により「技術」と「人文知識・国際業務」が統合されて新設されました。このビザの特徴として、19種類の在留資格の中で最もポピュラーであり、主に専門性を活かすホワイトカラーの職業に従事する外国人が多いことが挙げられます。このビザは、日本国内での専門職の需要を満たすことを目的としています。

技人国ビザの概要

概要
技人国ビザは、主に自然科学や人文科学の分野で活動する高度な専門職に与えられます。このビザの対象者は、例えば、工学、法律学、経済学、社会学などの分野で高度な知識を必要とする人材です。また、外国の文化に関連する業務を担当することも含まれます。

取得条件と必要な資格
技人国ビザを取得するためには、一定の学歴(通常は大学卒業以上)が必要であり、関連する専門分野での実務経験があることが望ましいです。特に、日本の企業や公的機関との契約に基づく業務に従事する場合には、このビザが必要とされます。

雇用する際のポイント
企業が技人国ビザを持つ外国人を雇用する際には、その人材が具体的にどのような専門知識や技術を持っているか、そしてそれがどのように企業のニーズに合致するかを明確にすることが重要です。また、ビザの申請プロセスや条件を理解し、適切に対応するためのサポート体制を整えることも必要となります。

技人国でできる業務とは

技人国ビザの「技術」でできる職種・業務とは

技術・人文知識・国際業務(技人国)ビザの「技術」カテゴリは、特に理系の専門知識を活かす職業に適用されます。理学や工学などの分野で高度な技術または知識が必要とされる業務に従事する外国人がこのビザで日本で働くことが可能です。
技人国ビザの「技術」カテゴリは、特に理系の専門知識を活かす職業に適用されます。理学や工学などの分野で高度な技術または知識が必要とされる業務に従事する外国人がこのビザで日本で働くことが可能です。
職業例・業務例
工学部を専攻した者:システム開発会社にプログラマーとして勤務。主な仕事はソフトウェアの仕様書作成など。
自動車整備を専門を学んだ者:自動車メーカーでサービスエンジニアとして勤務。自動車の点検、整備、分解作業などを行う。
情報工学を専攻した者:マンガやアニメーション制作の技術を習得した技術者としてコンピューター関連企業に勤務。ゲーム開発、CGデザイン、プログラミングなどを手がける。

技人国ビザの「人文知識」でできる職種・業務とは

技人国ビザの「人文知識」カテゴリは、経済学、社会学、法学などの人文科学分野に基づく専門知識を活かして、営業、経理、マーケティングなどの業務に従事する外国人を対象としています。
職業例・業務例
海外のレストランで10年マネジメント業務に従事していた者:日本で店舗の企画・開発担当として勤務。業務内容はコンセプトデザイン、宣伝・広報、マーケティングなどが含まれます。
美容科専攻の者:化粧品会社勤務。アドバイザーとして活躍。マーケティング、商品開発、ブランディングなど。
大学で栄養管理学を専攻した者:食品会社の研究開発担当者として活動。新商品の企画、品質分析、技術開発などを手掛ける。

技人国ビザの「国際業務」でできる職種・業務とは

国際業務類型は、外国人ならではの強みや感性を生かした業務を行う際に必要な在留資格です。この類型に該当するためには、特定の学歴要件または実務経験要件を満たす必要があります。

異なる専門分野で活動する外国人専門家の職業事例
– 経済学を専攻した者:日本のメーカーで海外進出業務担当者として活動しています。主な業務は市場調査、販売管理、現地店舗との連携強化。企業のグローバル展開をサポートしています。
日本の大学を卒業した者:語学学校勤務。語学の指導を通じて学生のコミュニケーション能力の向上を支援。
– 異文化コミュニケーションを専攻した者:外国人スタッフのマネジメント担当として勤務しています。外国人従業員の採用、教育、働きやすさなど環境管理を行っています。

技人国ビザ 申請の要件

技人国ビザは、特定の専門分野における知識や技術を持つ外国人が日本で活躍するための在留資格です。このビザは、専門的な職業に従事するために必要な要件を満たす必要があります。

技人国ビザは、日本で高度な専門知識を活用する外国人労働者を対象とした在留資格です。このビザの取得には、いくつかの重要な要件があり、それぞれについて詳細を解説します。

本人側の要件

学歴要件
技人国ビザを取得するためには、申請者は通常、本国または日本の大学、短大、大学院、専門学校を卒業している必要があります。この学歴は、少なくとも学士または短期大学士以上の学位、または専門士の称号を取得していることが求められます。外国の専門学校の卒業は, この要件を満たしません。
また学歴がない場合、技術・人文知識の分野で10年以上、国際業務の分野で3年以上の実務経験があれば、特例としてビザを申請することが可能です。
関連性の証明
学歴と職務内容の関連性も重要です。申請者が学んだ分野や専攻と、日本で就く予定の仕事が直接的に関連している必要があります。この関連性が証明できない場合、技人国ビザの在留資格は許可されません。
素行の良さ
最後に、申請者の素行の良さも審査されます。これには犯罪歴の有無、納税義務の履行、そしてその他の法的要件への遵守が含まれます。素行が不良の場合、ビザの許可は得られません。

受け入れ企業側の要件

報酬の基準
外国人労働者には、同じ業務を行う日本人と同等以上の報酬が支払われることが求められます。これにより、賃金の公平性が保たれ、外国人労働者が不当な低賃金で雇用されることを防ぐためです。

勤務先の経営状態
外国人を雇用する企業の経営状態の安定が必要です。これは、企業が外国人労働者に対して適切な報酬を支払い続ける能力があるかどうかを保証するためです。特に新設または中小企業では、この要件が厳格に評価されます。

外国人雇用の必要性
企業が外国人を雇用する必要性があることも証明する必要があります。専門技術を持つ外国人がその技術を活かせる業務でなければならず、単に労働力としてではなく、その専門性に基づく雇用が求められます。

これらの要件を満たすことにより、外国人は技人国ビザを通じて、日本での専門的なキャリアを築くことが可能となります。

​​技人国ビザの申請方法は、外国人の採用状況に応じて異なります。以下に、主なカテゴリー別の申請プロセスを詳細に説明します。

技人国ビザの申請方法
技人国ビザの申請プロセスは、外国人労働者の採用状況に応じて異なるステップを踏む必要があります。以下では、それぞれのカテゴリーごとにそのプロセスを丁寧に解説します。

海外からの直接採用

1. 雇用契約締結: 企業は外国人労働者と正式な雇用契約を結びます。この契約は、労働条件や報酬、職務内容を明確に定めるものであり、ビザ申請の基礎となります。

2. 在留資格認定証明書の申請: 雇用契約が締結された後、企業は出入国在留管理庁に「在留資格認定証明書交付申請」を提出します。この申請には、雇用契約書や外国人の職歴書、学歴証明などの必要書類が含まれます。

3. 証明書の送付: 申請が承認されると、在留資格認定証明書が企業に交付されます。企業はこの証明書を外国人に送付し、次のステップへと進みます。

4. ビザの申請: 外国人は受け取った在留資格認定証明書を持って、最寄りの日本大使館または領事館でビザを申請します。この段階で必要な書類として、パスポートや証明書、申請書が必要です。

5. 来日・就労開始: ビザが交付された後、外国人は日本に入国し、指定された企業での就労を開始します。このとき、入国管理局での手続きが必要になる場合があります。

日本国内の外国人の採用(留学生など)

1. 雇用契約締結: 企業は、日本に既に滞在している留学生を含む外国人と雇用契約を結びます。

2. 在留資格変更許可申請: 雇用される外国人は、新しい職務に必要な在留資格への変更を出入国在留管理庁に申請します。この申請には、雇用契約書や職務説明書などが必要です。

3. 就労開始: 在留資格の変更が許可された後、外国人は新しい職に就くことができます。在留カードの更新が伴う場合もあります。

日本国内の他社で働いていた外国人の採用

1. 雇用契約締結: 新しい企業は外国人と雇用契約を結びます。

2. 就労資格証明書交付申請: すでに技人国ビザを持っている外国人が他の企業に転職する場合、新しい職務が現在の在留資格に適合しているかを確認するために、就労資格証明書の申請を行います。

3. 新しい仕事の開始: 就労資格証明書が交付された後、外国人は新しい職に就くことができます。在留資格の変更が必要な場合は、その手続きを経てから就労が始まります。

以上のステップを丁寧に実行することで、企業は適切な方法で外国人労働者を採用し、外国人が日本での業務をスムーズに開始できるよう支援します。

申請に必要な書類

技人国ビザの申請において、申請機関(受け入れ企業)はその財政基盤と公的地位によって異なるカテゴリーに分類されます。カテゴリーによって必要書類が異なります。

企業カテゴリー一覧

カテゴリー1

このカテゴリーには、経済的または公的な信頼性が非常に高い機関が含まれます。具体的には以下のような機関です:
– 日本の証券取引所に上場している企業
– 保険業を営む相互会社
– 日本または外国の国・地方公共団体
– 独立行政法人
– 特殊法人や認可法人
– 公益法人(日本の国・地方公共団体に認可されたもの)
– 法人税法に基づく公共法人
– イノベーションを創出する企業(特定の支援措置の対象企業)
– 特定の条件を満たすその他の企業

カテゴリー2

このカテゴリーには、以下の条件を満たす機関が含まれます:
– 前年における給与所得の源泉徴収税額が1,000万円以上の団体または個人
– カテゴリー3の条件を満たし、在留申請オンラインシステムの利用申請が承認された機関

カテゴリー3

このカテゴリーは、以下の機関が含まれます:
– 前年分の職員の給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表を提出した団体や個人(カテゴリー2を除く)

カテゴリー4

このカテゴリーには、上記のいずれのカテゴリーにも該当しない団体や個人が含まれます。これには、より小規模または新しく設立された企業などが該当する場合があります。

各カテゴリーの定義と条件は、ビザ申請において特定の要件や処理速度に影響を与える可能性があるため、申請前にこれらの情報を正確に理解し、適切な準備を行うことが重要です。

技人国ビザの申請には、企業のカテゴリーに応じて異なる書類が必要ですが、一部の書類はすべてのカテゴリーに共通して必要とされます。以下に、それぞれのカテゴリーに必要な書類を整理して説明します。

申請に必要な書類

全カテゴリー共通の必要書類
1. 在留資格認定証明書交付申請書: 申請者の情報とビザの種類を記入した公式の申請書。
2. 写真: 縦4cm×横3cmのサイズの証明写真。申請者の顔がはっきりと認識できるもの。
3. 返信用封筒: 必要分の切手を貼り付けた返信用封筒。審査結果を受け取るために使用します。
4. カテゴリーに該当する証明書: 企業が特定のカテゴリーに該当することを証明する公式文書。
5. 専門士または高度専門士の称号を付与されたことを証明する文書: 専門学校の卒業生に必要。

カテゴリー3と4に共通
6. 活動内容を明らかにする資料: 企業の業務内容や申請者が担当する予定の仕事の詳細。
7. 学歴・職歴その他の経歴を証明する文書: 申請者の教育及び職務経験を示す書類。
8. 登記事項証明書: 企業の法的状況を示す公式文書。
9. 事業内容を明らかにする資料: 企業が行う事業の種類や規模を説明する文書。

カテゴリー3のみ必要な書類
10. 直近の年度の決算書の写し: 企業の最新の財務状況を示す決算書。

カテゴリー4のみ必要な書類
11. 直近の年度の決算文書の写しまたは事業計画書: 新規事業の場合は事業計画書が必要です。
12. 前年分の職員の給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表を提出できない理由を明らかにする資料: 提出不可能な場合の理由説明。

これらの書類は、技人国ビザの審査において申請者と企業の適格性を判断するための重要な基準となります。適切な書類を準備し、申請プロセスにおける遅延や問題を避けるために、事前にしっかりと確認し、準備することが重要です。

在留期間について

技人国ビザの在留期間は、主に「3か月、1年、3年、5年」の4パターンがあり、通常、新規申請では1年が認められます。在留資格の更新を重ねることで、最長5年の在留が可能になるケースが多いです。重要なのは、これらの期間は出入国在留管理庁の審査によって決定され、申請者の就労予定期間や企業の規模、安定性などが総合的に考慮されます。また、技人国ビザは家族帯同が可能な在留資格であり、配偶者や子供の同伴が認められていますが、親や兄弟などその他の家族は含まれません。更新に上限はなく、条件を満たせば継続して在留を更新することができます。

高度ポイント(高度専門職(高度人材ポイント制)への移行

技人国ビザは、専門知識や技能を持つ外国人が日本で就労するための在留資格です。このビザにはいくつかの特徴があり、その中でも重要なのは滞在期間と将来の永住権取得の可能性です。一般的に、技人国ビザは初回申請で1年が与えられ、その後の更新により最長5年まで延長されることがあります。また、永住権取得も視野に入れることができ、長期的なキャリア形成を目指す外国人にとって有利な選択肢となるでしょう。

さらに、技人国ビザの保持者は「高度専門職」としての在留資格に変更することも可能です。これにより、より多くのポイントを獲得し、在留期間が「5年」もしくは「無期限」に延長されるほか、永住許可の要件緩和、入国・在留手続きの優先処理、配偶者の就労許可、親の帯同、家事使用人の帯同といった複数の優遇措置を受けることができます。これらの特典は、外国人専門家の長期的な定着と活用を促進します。

技人国ビザは、外国人が日本で長期的に働き、キャリアを築くための強力なツールです。そのため、雇用するにあたっては、これらの在留資格の特性を考慮に入れ、効果的な人材戦略を立てることが重要です。

更新・延長

技人国ビザの更新や延長について、外国人専門知識や技能を持つ労働者が日本での在留期間を継続するための要件を見ていきます。

技人国ビザの在留期限は更新可能で、通常は有効期限の3ヶ月前から申請を開始できます。更新申請は、通常2週間から最長で1ヶ月を要し、申請料は無料ですが、新しい在留カードの発行には4,000円の収入印紙が必要です。

申請書類には、在留期間更新許可申請書や源泉徴収票が含まれます。特に、転職がない場合の更新は比較的スムーズですが、転職がある場合や異なる職種への変更がある場合は、追加の書類や「就労資格証明書」が必要になることがあります。

他のビザとの比較

技人国ビザは、特に専門性の高い外国人専門家を対象としているため、他の就労ビザと比較して、より専門的な業務に従事する人材に適しています。一方で、特定技能ビザなどは、人手不足が顕著な分野での単純労働を想定しており、その区別を理解することが重要です。
技人国ビザを通じて、企業はグローバルな知識と技術を持つ人材を獲得し、国際競争力の強化に寄与することができます。外国人専門家の活用は、技術革新や新市場の開拓につながる可能性を秘めており、適切な戦略と準備により大きな成果を期待できるでしょう。

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